最近、息子が一緒に遊んでくれなくなってきた。
必然的に夫と二人で出掛ける機会がほとんどになる。
『雪の中に咲く梅を観に行こう』と誘われる。
万葉の歌人もたくさんの歌を詠むその風情を楽しもうと言う訳。
雪の中、寒いし、まだ咲いたばかりの梅を
愛でようと思う人は、ほとんどいない...
普通は満開になった梅を青空の下で見たいものだろうけれど、
私たちは、こちらを選ぶ。
人影もない中、二人で梅林を歩き、
こんなに美しい景色を独占できることに感動し、楽しくなる。
お互いに同じような気持ちで
時間を共有できることをしあわせに思う。
雪の降る中、梅の写真を撮る。
万葉集より、
雪寒み咲きには咲かぬ梅の花よしのころはかくてもあるかね
作者不明